新人声優の落書き

声優の玉子である私の落書き集。基本声優以外のことばかり書きます。

誰とでも寝る女:前編

彼女は誰とでも寝る女だった。
今日愛し合った男とは明日には他人の関係になっていて、毎日違う男を連れていた。
本当に毎日違うのだからビックリする。
また、彼らは全員が全員まったくタイプが違った。
優等生もいればヤンキーもいて、見た目も整っている男もいれば不細工な男もいた。
そんなんだから女子から嫌われていて、彼女が通るたびに女子たちは噂や悪口を言いふらした。
男子からも良く思われてはおらず、彼女は孤立していた。


私はそんな彼女の唯一の理解者であり親友だった。
孤立している彼女を見て、私のほうから話しかけた。
私たちはいつも一緒に行動していた。私は彼女の男癖を良くは思ってなかったが口を出すことは絶対にしなかったし、
彼女もそれが心地よかったんだと思う。


ある日彼女は男子から「お前ってそんなに男が好きなの?」と聞かれた。
そしたら彼女は「嫌いだね。だけどセックスは好き。だから一度寝た男とはもう二度と寝ない。」と答えた。
本当に衝撃だった・・・!
てっきり根っからの男好きなんだと思っていた!
嫌いな生き物と愛し合えるのって、そんなのどうかしてるとは思うけど、でも事実彼女は男が嫌いなんだ!
ただ性欲処理のためだけに男と寝てたんだ!
そう思った途端に私もそういう対象になれるんじゃないか、性欲処理だろうが、一時の気の迷いだろうが、なにかの間違いで自分とだってそうなることもあるんじゃないかって期待してしまって、興奮してもうダメだった。
勇気を出して、精一杯自然に、なんてことない様に、もしダメでも気まずくならない程度の声のトーンと雰囲気で「じゃあ女もいけるの?」と聞いた(すごく勇気を出して・・・!)
すると話を聞いていた男子が「え!?お前見境ねーのかよ!」と煽った。
「あー女は無理」と一言でバッサリ切り捨てた。
頭が真っ白になった。男が「だよな!さすがのお前でもそれはねーよな!」と笑っていたのを最後に、言葉が聞き取れなくなった。